山と珈琲と私


とある山。

まだ薄暗い中、登山口へと歩き出す。

登山口からはそこそこの登り。階段状に綺麗に整備された登山道。

有り難いが、強制的に足の上がりが決まる。

日頃の不摂生により、体が重くなった私には堪える。

淡々と雑木林を折り返しながら進む。

振り返ると眼下に湖が見える。

薄曇りで日の光が届かず、どんよりとして重苦しい。

重苦しいのは私の体と同じだ。

そこから見える山々は薄い雪化粧。

足元にも雪が散見される様になってきた。

山頂の積雪を心配するが、冬靴なので特に問題はないだろう。

少し開けた所にある送電線の鉄塔を横切る。

体が温まってきたのでアウターのジッパーを下げる。

少し歩くと左手にあずまや。雲が抜け日が差し込んで来た。

アウターを脱ぎ水分を補給する。

ここから尾根歩き。ゆったりと山頂を目指し登る。

時折、強い風が抜ける。登りで発熱している体に心地よい。

左手下に先程とは異なる湖が見えた。風で揺れた湖面が日差しによりきらめく。

すぐに山頂手前のあずまやが見えた。

手前のベンチに先客。手のひらサイズの雪だるま。

少しお邪魔させて頂きます。

360°ぐるっと見回す。

近隣から遠方の山々まで綺麗に見える。

化粧の濃さは違えど、皆様どちらも雪化粧。

眼下には3つの湖。一つは朝方見たどんよりとした湖が今は見違えるほど光り輝いている。

風が強い。体温が奪われる前にアウターを着る。

寒いので早々に食事に取り掛かる。簡単にカップラーメンで済ます。


さて、お待ちかねの珈琲。


モンベルの防水バッグに入れたポーラテックのコーヒーミルを取り出す。

コーヒー豆は事前にコーヒーミルにセットしてある。

ハンドルを付け回す。ゴリゴリと心地よい振動が手に伝わる。


スノーピークのチタンマグ300にカリタ101プラスティックドリッパーをセット。

ジップロックから濾紙を取り出し手早く折りドリッパーへセット。

風に気を使いながら、ドリッパーに挽いた豆を投入。

ここで漸くコーヒーが香る。落ち着く香りだ。

軽くドリッパーを叩きコーヒー粉を平らに。

サーモスから注ぎ口があるコッヘルへ湯を移し、コッヘルからドリッパーに細く湯を注ぐ。

気温が低いので蒸らしを少し長く。

顔を上げコーヒーの香りを感じながら景色を眺める。


ゆっくり丁寧に抽出。

。。

。。。

珈琲が入りました。

冷めないうちに頂きましょう。






はじめまして。

山岳珈琲と申します。

山で飲む珈琲に魅せられた一人です。

こんな事をやるのが楽しいのです。

良かったらお付き合い下さい。


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